あの人の生活と制作

短編アニメーション『高野交差点』完成しました。次回作構想中。

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2023年に作ったアニメーション『ネコと和解せな』を今さら告知する

あけましておめでとうございます。二年強ぶりの更新のようです。 Xではお知らせしていましたが、去年はこういうものを制作しました。MVと劇映画のちょうどあいだみたいなアニメーションになりました。初めての商業作品(?)とあって、色々勉強させていただ…

『高野交差点』が DigiCon6 ASIA で Jury Award を受賞しました。あとFebriさんで対談インタビューが出ました。

先日国内部門で賞をいただいたDigiCon6ですが、アジア部門でも審査員特別賞的なものをいただきました。ありがたいです。 www.tbs.co.jp Febriさんで高野交差点の発端や制作過程について中田さんとお話ししました。絵コンテやキャラ表も一部公開しとります。 …

STUDIO で自分のWEBサイトを作りました。

mizuki110.studio.site STUDIO というノーコードでWEBサイトが作れるサービスを使いました。 思ったより自由度が高くて使いやすい。たまに痒いところに手が届かない感じはするけど、無料でここまでできるのは驚きです。強制的に表示される左下のバナーもそん…

『高野交差点』が Indie-AniFest2021 で上映されます。

ianifest.org 『高野交差点』が Indie-AniFest という韓国のアニメーション映画祭にノミネートされました。ASIA ROAD という部門で、全アジアから700の応募があり、39作品が選出されたそうです。9月9日〜14日にかけてそれらが上映され、その最後に受賞作品が…

『在野研究ビギナーズ』という本を読んだ。

在野も何もそもそもアカデミズムとは無縁だ。そんなおれでも読み物として楽しめたし、なんならあやうく自己が啓発されかけた。 在野研究ビギナーズ――勝手にはじめる研究生活 作者:荒木 優太 発売日: 2019/09/06 メディア: Kindle版 様々な独立系研究者の活動…

『ドッグヴィル』という映画についての感想文(ネタバレあり)

学生時代に書いたネタバレ感想文が見つかったのでここにも置いておきます。昨日ふと書いた文章と語り口が変わっていなくて恥ずかしい。 イッヌヴィル ドッグヴィルは観念の町である。 白線で縁取られ、わずかなセットが組まれた空間を、町であると認識するこ…

アリとセミと良寛

良寛は反逆者だ。 もちろん、「清貧を貫いた好々爺」という人物像もそれはそれで正しいのだろう。しかしあの生涯を貫き通したということは、ある意味で世の流れに逆らい続けたということでもある。良寛自身にその自覚があったかどうかはともかく、世間と徹底…

台湾中華まとめ喰い

おいしかった。絵はもっと適当でええんや! それはそうと『高野交差点』がやっと完成しました。 いわゆるポスプロの段階になると、未経験のことも多くなかなか手間取りました。ともあれ初めてのことを手探りでやるというのは楽しいもんです。 今は国内外のア…

文章をまとめる気力がない

ライブハウスなど苦境に立たされているところにはなんとか持ちこたえてほしい。 ところでおれは図書館に行けないのもかなり残念だ。ただこっちはいくら閉館続けても安泰ではある。民営化とかされてなくてよかった。公共の財産て大事だ。 そう思うとサブカル…

女性/男性を描くこと

ヘテロの男性絵描きが男性をあまり描きたがらないとか、美少女ゲームやエロ漫画の主人公の"薄さ"とか、男優の存在が疎外されがちなAVとか、男性の身体性のなさはよく指摘される。 ヘテロ男性であるおれも例に漏れず女性を描くことが多い。でも実感としては女…

考えても思いつかないとき

この数週間一日一枚筆ペンで絵を描き続けている。 もちろん自分の楽しみとしてのらくがきでもあるが、短時間で(あくまで習作としての)完成形に仕上げるという練習でもある。 おれには昔から、なにか作るからには「傑作」を作らなければならない、という強…

やっと晴れたのう

じゃりン子チエで、チエがテツの自転車の後ろに乗せてもらってどこかへ行くページが印象に残ってる。 テツがゆっくり漕ぎ出すとチエも追いかけて走り出し荷台を掴み、勢いづき始めたら飛び乗る。 というのをなんかいろいろ話しながらやる。暇や暇やないとか…

副次的動作について

「12 Principals of animation(アニメーション基本12原則)」というものがある。 おれはアニメーションを体系的に学んだことはないが、それでも聞いたことくらいはある。 そしてその中の一つ、「Secondary Action(副次的動作)」というものについて。 他の…

「つぶやく」よりも「うめく」くらいがちょうどいい

つぶやき感覚で思っていることを垂れ流すと、公的な空間ではいろいろ支障が出る。毎日どこかの誰かが「失言」して祭りが起きている。 ある分野で非常に信頼されており、かつ影響力もある専門家が、専門外のことに対して気軽に「つぶやいて」しまい、手厳しく…

深夜のメモ:「作り"たい"」と「作る"べき"」

自分が「何を作り"たい"か」を考えると、趣味趣向や憧れに基づいたものが出てくる。 一方、「何を作る"べき"か」は難しかった。 おれはそもそもこの両者の違いを悟るまでに数年費やした。 ここらで自分なりの感想をまとめておこうと思う。 世の中いろいろな…

あからさまに寓話的な物語は今後も作らないかなと、夜中にぐるぐる思った。

現実に対する作家個人の問題意識とその作品との距離感はどうあるべきか?ということを時々考える。 管見の限りでは、短編アニメーション作品でこの距離の近いものが多い(気がする)。 言い換えると寓話的な傾向の物語だ。 そしてそれらは往々にして、現実感…

ラフなアニメーションを描きながら

制作中の『高野交差点』よりラフ原画を一つ。 一人で作画しているので、ツメ指示や番号を書かない時もある。 そもそも必ずしも原画と動画という分け方をしているわけでもない。 ただとにかくぐちゃぐちゃと草稿を描き、多少ぐちゃぐちゃを抑えめに清書すると…

keep/自律给我自由

ここ数ヶ月「keep」という中国のフィットネスアプリが気に入ってしまい、毎日欠かさずなにかしら体を動かしている。 他のこういうアプリをあまり使ったことがないが、なんとなく「keep」はかなりちゃんとしたもののように思う。 ウェイトトレーニング、ジョ…

そういえばHSK5級の試験結果が出てました!

当方二年ほど前から戯れに中国語を勉強しています。 進学も就職も関係のない身ではありますが、学習進度を測るためHSK(漢語水平考試)という中国政府公認の資格試験を受験したりもしています。 というわけで、六月に受験したHSK5級の試験結果がいつのまにか…

二重面相

小学生のころ、江戸川乱歩の少年探偵シリーズをなんとはなしに読んでいた。それほど熱心に読みふけったわけでもないが、ぼんやりと印象に残っている。 「青銅の魔人」とか「怪奇四十面相」とか。二十でも恐ろしいのに四十にぱわーあっぷしてしまったら一体ど…

滅多に使われない透明水彩で描かれた絵

これも随分昔の絵だ。そういえばこのところ色の着いた絵を描いていない。 絵の具はもともと滅多に使わないし、今はパソコンが壊れている。もっぱら紙と筆ペンボールペンだ。 以前はほぼ輪郭線だけで空間を描こうとしていた。それはそれで悪くないが、画面が…

どっかの誰かに宛てた手紙

日記を書くとき、ときどき戸惑う。「だ・である調」か「です・ます調」のいずれによって書くべきなのか。 要するにこれは、誰に向けて書くのかという心持ちの問題である。もっと言えば、目下のところ誰に向けても書いていないから、なんとなく首が座らない、…

次の瞬間、裸足でふぁさっと

降り立つ。きっと気持ちが良い。 眼下に広がる景色から深く息を吸い、もったいぶるように長く吐く。 唐突に大声が出したくなって、まずは控えめに「あー…」とつぶやいてみる。あたりを見回す。誰もいない。再度「あー」と言ってみる。自ずと声がでかくなる。…

Amazonプライムビデオは元が取れるの?

Amazonプライムビデオ、いろいろと映画が観たくなってつい始めてしまった。映画欄をざっと見た所、品揃えは以前利用していたHuluとそれほど大差がない。ただ、料金はずいぶんと抑えめで、金のない野郎にもやさしい。 さっそく「おくりびと」と「2001年宇…

再開しよう

ネット上でのあらゆる活動を停止してからはや数年。 久々にこういうことをしてみようかと思う。 ひと目につかない場所で細々と公開するのはどこか心が安らぐ。 特に誰が見るわけでもないが、それでも誰かは見ている、というところが丁度いい。 今日は取り立…